大潮・中潮・小潮の意味とは?潮回りの仕組みと釣れるタイミング
カゼシオ編集部 ・ 2026-06-12 更新

潮見表を開くと必ず書いてある「大潮」「中潮」「小潮」。なんとなく「大潮は釣れる日」と覚えている方も多いと思いますが、その仕組みを知っておくと釣行日の選び方も、当日の時間の使い方も大きく変わります。この記事では、潮回りが決まる仕組みと月齢の関係、そして本当に釣れるタイミングの考え方を解説します。
潮の満ち引きはなぜ起きるのか
海面の高さ(潮位)は、主に月の引力と太陽の引力によって変化します。月に面した側の海水は月に引っ張られて盛り上がり、反対側も遠心力で盛り上がります。地球が1日1回転する間にこの「盛り上がり」を通過するため、多くの場所では1日に約2回ずつ満潮と干潮が訪れます。
そして、月と太陽の位置関係が変わると、引力の効き方も変わります。これが「大潮」「小潮」といった潮回りの正体です。
大潮・中潮・小潮・長潮・若潮の意味
- 大潮(おおしお): 月と太陽が一直線に並び(新月・満月のころ)、引力が重なって潮の干満差がもっとも大きくなる期間。潮がよく動きます。
- 中潮(なかしお): 大潮と小潮の間の期間。干満差はほどほどで、ひと月のうちもっとも日数が多い潮回りです。
- 小潮(こしお): 月と太陽が直角の位置関係になり(上弦・下弦の半月のころ)、引力が打ち消し合って干満差がもっとも小さくなる期間。潮の動きはゆるやかです。
- 長潮(ながしお): 小潮の終わりの、干満の変化がだらだらと長く続く日。ひと月の中でもっとも潮が動かない日とされます。
- 若潮(わかしお): 長潮の翌日。「潮が若返る」という意味で、ここから大潮に向かって潮の動きが再び大きくなっていきます。
潮回りは「大潮→中潮→小潮→長潮→若潮→中潮→大潮…」という順番で、約15日でひと回りします。
月齢との関係 — 新月と満月が大潮
潮回りは月齢(新月からの経過日数)とほぼ連動しています。月齢0(新月)と月齢15前後(満月)のころが大潮、月齢7前後(上弦)と月齢22前後(下弦)のころが小潮です。つまり、夜空の月を見れば潮回りのだいたいの見当がつきます。丸い月や月のない夜は「潮がよく動く時期」、半月は「潮がゆるい時期」です。
釣れるのは「潮が動いている時間」
釣りで本当に重要なのは、大潮か小潮かという日付の区分よりも、「いま潮が動いているかどうか」です。潮が動くと、プランクトンや小魚が流され、それを追って魚の捕食活動が活発になります。
- 潮が動く時間帯: 満潮と干潮の中間の時間帯は潮位の変化が速く、流れが効いてチャンスです。昔から「上げ三分・下げ七分」(上げ始めと下げ終盤が狙い目)という言い回しもあります。
- 潮止まり: 満潮・干潮の前後は潮位の変化が止まり、魚の活性も落ちやすい時間帯です。休憩や移動、仕掛けの交換にあてるのが効率的です。
さらに、潮が動く時間帯が朝マズメ・夕マズメと重なる日は絶好のチャンスです。マズメの時間の考え方は朝マズメ・夕マズメは何時から?で解説しています。
「大潮なら必ず釣れる」は誤解
大潮は潮がよく動くぶんチャンスが多いのは事実ですが、注意点もあります。流れが速すぎて仕掛けが流される、濁りが入りやすい、潮位の変化が大きくポイントが短時間で変わる——といった理由で、場所や釣り方によってはむしろ中潮や小潮のほうが釣りやすいことも珍しくありません。
たとえば流れの速い水道部では小潮のほうが釣りが成立しやすく、逆に潮の動きが鈍い湾奥では大潮の動く時間が貴重なチャンスになります。「潮回り」はあくまでその日の傾向としてとらえ、当日のタイドグラフで潮が動く時間帯を確認して釣行時間を決めるのが、いちばん再現性のある考え方です。
今日の潮回りとタイドグラフを確認するには
カゼシオでは、全国の釣り場ごとに今日の潮回り・満潮干潮時刻・タイドグラフを確認できます。グラフには現在時刻のラインと潮が動く時間帯のハイライトが入っているので、「いま潮が動いているか」「次に動き出すのは何時か」がひと目でわかります。まずは全国の潮見表一覧からホームの釣り場を探してみてください。風の判断基準は風速何メートルまで釣りができる?にまとめています。


