釣りの基礎ガイド

雨の日の釣りは釣れる?行くかやめるかの判断基準と安全ライン

カゼシオ編集部 ・ 2026-07-23 更新

雨の海。灰色の空から雨が降る中、堤防の先でレインウェアを着て釣りをする人のシルエット

「雨の日は釣れる」と聞いたことがある人は多いはず。でも明日の予報が雨だったとき、行くべきかやめるべきかを決めるのは意外と難しいもの。雨をチャンスに変える条件と、絶対に無理をしてはいけない安全ラインについて、初心者くんがカゼシオくんに聞いてみました。

初心者くん

雨の日って、ほんとに釣れるの?

カゼシオくん

結論から言うと、「条件しだいでチャンスにもなるし、釣りにならない日もある」。雨だから必ず釣れるわけでも、必ずダメなわけでもないんだ。

「雨は釣れる」と言われる理由は、だいたいこの3つだよ。

  • 魚の警戒心が下がると言われる:雨で光量が落ちて、雨粒が水面を叩くことで、水中から釣り人の影やラインが見えにくくなる。曇りや雨の日は日中でも魚が口を使いやすい、というのは昔からよく言われる話。
  • 雨の前は活性が上がるという説がある:雨を降らせる低気圧が近づくと魚の活性が上がる、という説は釣り人の間で古くから語られてきた。科学的に断言できる話ではないけど、「雨の前に釣れた」という経験談が多いのは事実だね。
  • 釣り人が減る:これは確実なメリット。人気の釣り場でも竿を出す場所を選び放題で、魚がスレて(釣り人に慣れて)いない状態から釣りを始められる。

逆に言うと、この後で話す「釣れない条件」「危険な条件」に当てはまる雨の日は、迷わず見送るのが正解。雨の日の釣りは、行くかやめるかの判断が釣果の9割なんだ。

初心者くん

どのくらいの雨なら釣りになるの?

カゼシオくん

雨の強さ別のざっくりした目安はこんな感じだよ。

小雨・霧雨 釣りは十分成立

傘がなくても我慢できる程度の雨。レインウェアさえあれば普段どおり釣りができ、人が減るぶん釣り場は選び放題。

しとしと降り続く雨 装備しだいで続行

上下セパレートのレインウェアが前提。視界と足元が悪くなり始めるので、慣れた足場のよい釣り場に絞りたい。

本降り・強い雨 原則見送り

視界・足元・体温のリスクが釣果に見合わない。河川・河口は増水が始まる。すでに釣り場にいるなら早めの撤収を。

雷を伴う雨・大雨警報級 中止

雷鳴が聞こえた時点で即撤退。釣り竿を持って開けた場所に立つのは危険。警報・注意報が出ている海には近づかない。

ポイントは、雨そのものより「雨と一緒に何が来るか」。同じ小雨でも、風が強い日や波が高い日はまったく別物になる。雨の日ほど風速の判断基準波の高さの判断基準をセットで確認してほしいんだ。

初心者くん

雨の前・最中・後だと、いつがいいの?

カゼシオくん

同じ「雨の日の釣り」でも、タイミングで狙い方が変わるよ。

  • 雨の前(降り出す前):低気圧の接近で活性が上がると言われる、昔からの狙い目。曇って薄暗くなるのはマズメと似た状況で、警戒心の面でもプラスに働きやすい。降り出す前に撤収すれば濡れずに済むのもいい。
  • 雨の最中:小雨なら続行OK。光量低下+雨音+人の少なさで、日中でもチャンスが続きやすいと言われる。ただし体温が奪われやすいので、装備と時間を決めて集中して釣ろう。
  • 雨の後:ひと雨程度なら、適度な濁りが魚の警戒心を下げてプラスに働くと言われる。特に河口は、雨で流れてきたエサを狙ってシーバスなどが集まるとされる定番のタイミング。ただし大雨の後は別。増水・濁流・流木などの流下物で釣りにならないうえに危険だから、川や河口は水が引いて濁りが落ち着くまで数日待つのが無難だよ。

「雨がいつ降り出すか」「いつ抜けるか」は、天気予報の文字より雨雲の動きを見るのが確実。カゼシオの雨雲レーダーは気象庁の雨雲データを地図に重ねて再生できるから、「あと1時間は持つか」「この雨は通り雨か」がひと目でわかるよ。

初心者くん

逆に、行っちゃダメな雨の日は?

カゼシオくん

ここがいちばん大事。次のどれかに当てはまったら、釣果の話以前に中止一択だよ。

  • 雷が鳴っている・雷予報がある:雷鳴が聞こえた時点で即撤退。釣り竿を持って開けた水辺に立つのは、危険な行為そのもの。カーボン製のロッドは電気を通しやすい素材だから、竿をたたんで建物や車の中に避難しよう。「遠くの雷だから大丈夫」は禁物。
  • 河川・河口の増水:上流で降った雨は時間差で下流に来る。自分のいる場所が晴れていても、上流の大雨で急に増水することがある。水位が上がり始めたら、ためらわず退避。
  • 大雨・洪水・波浪などの警報・注意報:警報級の雨の日は海に近づかない。うねりや高波は雨と別のタイミングでやって来ることもある。
  • 風もセットで強い:雨+強風は体感温度が一気に下がって、夏でも低体温のリスクがある。レインウェアがあっても撤退基準は晴れの日より手前に置こう。
  • 磯・テトラ・足場の悪い場所:雨の日は岩もテトラも堤防の上も滑る。雨の日に行っていいのは、足場がよくて慣れた釣り場だけ。

あと、雨の日は釣り場に人が少ない。それはメリットでもあるけど、何かあったときに気づいてくれる人もいないということ。単独釣行なら判断はいつもより一段保守的に、行き先は家族に伝えて、ライフジャケットは必ず着用してね。

初心者くん

服装と持ち物は、何を用意すればいい?

カゼシオくん

雨の日の快適さは、ほぼ装備で決まるよ。最低限そろえたいのはこのあたり。

  • 上下セパレートのレインウェア:ポンチョや傘は風でめくれて釣りにならない。上下に分かれた釣り用・アウトドア用のレインスーツが基本。蒸れにくい透湿素材だと長時間でも快適。
  • 帽子(つば付き):顔に当たる雨を防ぐだけで体感がぜんぜん違う。フードと併用がおすすめ。
  • 滑りにくい靴:濡れた堤防は思った以上に滑る。ソールがしっかりした靴を。磯靴が必要な場所には、そもそも雨の日に行かないこと。
  • タオルと着替え・防水バッグ:スマホや車のキーはジップ付き袋や防水バッグへ。帰りの車内用に着替えとタオルがあると快適さが段違い。
  • ライフジャケット:雨の日こそ必須。レインウェアの上から着用しよう。
初心者くん

で、結局「行くかやめるか」はどう決めればいい?

カゼシオくん

釣行前のチェックはこの順番がおすすめ。安全→雨→風→潮の順だよ。

  • ① 警報・雷の有無:大雨・洪水・波浪の警報注意報や雷予報が出ていたら、その時点で中止。ここは即決。
  • ② 雨雲レーダーで雨の強さと切れ目を見る雨雲レーダーで釣り場の上空を確認。小雨で済みそうか、強い雨雲が通るか、雨の切れ目はいつ来るか。「雨が抜けた直後の2時間だけ釣る」みたいな計画が立てられる。
  • ③ 風の時系列を見る:雨と風が両方強い時間帯は避ける。風の目安は風速何メートルまで釣りができる?を参考に。
  • ④ タイドグラフで釣る時間を絞る:せっかく雨の中で釣るなら、潮が動く時間やマズメ(朝マズメ・夕マズメは何時から?)に集中したい。グラフの読み方はタイドグラフ・潮見表の見方でどうぞ。

カゼシオなら、タイドグラフと風の時系列が全国の潮見表で1画面にまとまっていて、雨雲レーダーもアプリ内からすぐ開ける。「雨の切れ目×潮が動く時間×風が弱い時間」が重なるところを見つけられたら、その2〜3時間は雨の日ならではのゴールデンタイムになるよ。

この記事の内容を、実際の海で。

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