タイドグラフ・潮見表の見方|カーブの傾きで潮を読む
カゼシオ編集部 ・ 2026-06-12 更新

潮見表やタイドグラフは、釣り人にとって天気予報と並ぶ基本の情報源です。ただ、初めて見ると「数字とカーブが並んでいるだけで、何をどう読めばいいのかわからない」という方も多いはず。この記事では、潮見表に書かれている項目の意味と、タイドグラフから釣行計画を立てるための読み方を順番に解説します。
潮見表に書いてあるのは4つだけ
潮見表の情報は、突き詰めると次の4つです。
- 満潮の時刻と潮位: 海面がもっとも高くなる瞬間。多くの場所で1日に約2回あります。
- 干潮の時刻と潮位: 海面がもっとも低くなる瞬間。こちらも1日に約2回。
- 潮位(cm): その地点の基準面からの海面の高さ。絶対的な水深ではなく「基準からの差」です。
- 潮回り: 大潮・中潮・小潮などの区分。その日の潮の動きの大きさを表します(詳しくは大潮・中潮・小潮の意味と釣れるタイミングへ)。
まずは「満潮と干潮が何時か」だけ読めれば十分です。残りはタイドグラフを見たほうが早く、正確に伝わります。
タイドグラフとは — 潮位の変化を曲線にしたもの
タイドグラフは、横軸に時刻、縦軸に潮位をとって、海面の高さの変化をなめらかな曲線で表したグラフです。カーブの山のてっぺんが満潮、谷の底が干潮。数字の表とちがって、「いま潮が上げているのか下げているのか」「次の満潮までどれくらいか」が一目でわかるのが最大の利点です。
読み方のコツ① いまがカーブのどこかを見る
最初に見るのは「現在時刻がカーブのどの位置にあるか」です。カーブが右肩上がりの途中なら上げ潮、右肩下がりなら下げ潮。山や谷の近くにいるなら、まもなく潮止まりです。釣り場に着く時間・帰る時間をカーブに重ねて、釣りをしている間に潮がどう動くかをイメージしましょう。
読み方のコツ② カーブの「傾き」が潮の速さ
タイドグラフでいちばん価値のある情報は、実はカーブの傾きです。傾きが急な時間帯は潮位が速く変化している=潮がよく流れている時間帯。逆に山や谷の前後の平らな部分は、潮がほとんど動いていない「潮止まり」です。
魚の活性は潮が動いている時間に上がりやすいので、「カーブが立っている時間に釣りをして、平らな時間に休憩・移動する」のが基本戦略になります。満潮と干潮のちょうど中間あたりがもっとも傾きが急になる、と覚えておくと便利です。
読み方のコツ③ 潮位cmは「足場と地形」のために見る
潮位の数字そのものは、釣果よりもまず安全と地形に効きます。
- 足場の確認: 上げ潮で戻り道が水没する磯・干潟は毎年事故が起きています。入る時より帰る時の潮位を必ず確認しましょう。
- ポイントの出現: 干潮時にだけ現れる瀬や馬の背、満潮時にだけ魚が入ってくる浅場など、潮位によって釣り場の地形は変わります。
- 潮干狩り: 潮位が低いほど干潟が広く出ます。大潮の干潮前後が狙い目です。
なお、潮位は気圧や風(吹き寄せ)で予測値から数十cmずれることがあります。あくまで推算値として、現場の海を優先してください。
釣行前のチェック手順(まとめ)
- ① その日の満潮・干潮時刻を確認する
- ② タイドグラフで「カーブが立っている時間帯」を見つける
- ③ 日の出・日の入り(マズメ)と重なるかを見る(朝マズメ・夕マズメは何時から?)
- ④ 風の時系列で釣りになる時間帯かを確認する(風速何メートルまで釣りができる?)
カゼシオのタイドグラフは、現在時刻ライン・マズメの時間帯・潮が動く時間帯のハイライトが最初から入っていて、この①〜④が1画面で完結します。全国の潮見表一覧からあなたの釣り場のタイドグラフを今日の実物で見てみてください。
実際のタイドグラフを見てみよう
言葉だけだとイメージしにくいので、実物を見るのがいちばんです。たとえば潮流が速いことで有名な明石の潮見表・タイドグラフを開くと、カーブの傾きが急で潮がよく動く時間帯がひと目でわかります。ほかにも東京湾の館山、横須賀など、気になる釣り場の今日の潮を実際のグラフで確認してみましょう。


