潮止まりとは?本当に釣れないのか|時間の調べ方と過ごし方
カゼシオ編集部 ・ 2026-07-23 更新

「潮止まりは釣れないから休憩」——釣り場でよく聞くセリフだけど、そもそも潮止まりが何なのか、本当に釣れないのか、いつ来るのかをちゃんと説明できる人は意外と少ないもの。初心者くんの素朴な疑問に、カゼシオくんが答えます。
「潮止まり」って、そもそも何?
潮止まりは、満潮・干潮の前後で潮の流れ(潮位の変化)がほぼ止まる時間帯のことだよ。
海面の高さは干潮から満潮へ、満潮から干潮へと常に動き続けてる。でも上げから下げ、下げから上げに切り替わる折り返し地点では、一度動きが止まるんだ。ブランコがいちばん高いところで一瞬止まるのと同じイメージだね。
多くの場所では満潮と干潮が1日に約2回ずつあるから、潮止まりも1日に約4回訪れる。長さはきっかり何分と決まってるわけじゃなくて、場所とその日の潮回りによって変わるよ。目安として、潮がよく動く大潮の日は潮止まりが短くメリハリがあって、小潮や長潮の日はだらだらと長く感じられることが多いんだ。潮回りの仕組みは大潮・中潮・小潮の意味と釣れるタイミングで詳しく説明してるよ。
なんで潮止まりは釣れないって言われるの?
理由はシンプルで、魚の食事の時間は「潮が動いている時間」だから。
潮が流れている間は、プランクトンが流され、それを食べる小魚が集まり、さらにそれを狙う大きな魚のスイッチが入る——という食物連鎖が回ってる。流れはエサを運ぶベルトコンベアみたいなものなんだ。
潮止まりになるとこのベルトコンベアが止まる。エサが流れてこなくなるから、魚はわざわざエネルギーを使って捕食しなくなり、活性が下がりやすいと言われてるんだ。実際、それまでポツポツ釣れていたのに潮止まりでピタッとアタリが止まる、というのは釣り場でよくある光景だよ。だから昔から「潮止まりは休憩・移動の時間」とされてきたんだね。
じゃあ、潮止まりは本当にまったく釣れないの?
いや、そこは「釣れにくい傾向はあるけど、例外もけっこうある」が正直なところ。潮止まりが逆に狙い目になるパターンを紹介するね。
- アジ・メバルなどの小型回遊魚:流れが緩む潮止まり前後は、軽い仕掛けをゆっくり見せられて、かえって口を使いやすいと言われる。アジングやメバリングでは「潮止まり前後こそ集中する」という考え方もあるくらいだよ。
- 普段は流れが速すぎる場所:潮流の速い水道や海峡まわりでは、流れが効いてる時間は仕掛けが流されて釣りにならないことがある。そういう場所では、むしろ潮止まり前後だけが釣りの成立する時間になるんだ。
- 「潮変わり」の直後:これがいちばん覚えてほしいやつ。潮止まりを挟んで流れの向きが上げ→下げ(または下げ→上げ)に切り替わった直後は、止まっていたベルトコンベアが再起動する瞬間。魚の活性が一気に上がりやすいと言われる絶好のタイミングだよ。
- マズメと重なっている場合:潮止まりでも、朝夕のマズメの時間帯なら光量変化の効果で魚が口を使うことは十分ある。潮止まりだからと竿をたたむのはもったいない。マズメの考え方は朝マズメ・夕マズメは何時から?でどうぞ。
つまり「潮止まり=釣れない」と丸暗記するんじゃなくて、自分の釣り場と釣り方にとって潮止まりがどう働くかで考えるのが正解なんだ。
潮止まりの時間って、事前にわかるの?
わかるよ。潮汐は天体の動きから計算できるから、満潮・干潮の時刻=潮止まりの中心時刻は何日も先まで予測されてる。潮見表で満潮・干潮の時刻を見れば、その前後が潮止まりの目安だ。
もっと直感的なのがタイドグラフ。潮位のカーブの山のてっぺんと谷の底、つまりカーブが平らになっている部分が潮止まりで、カーブが急な部分が潮のよく動く時間。グラフを見れば「何時から何時までが止まりそうか」が視覚的にわかるんだ。読み方のコツはタイドグラフ・潮見表の見方にまとめてあるよ。
ひとつ注意なのは、満潮・干潮の時刻は場所によって大きくずれるってこと。同じ日でも東京と大阪では時刻が違うし、湾の奥と外でもずれる。必ず実際に釣行する地点の潮見表で確認してね。カゼシオの全国の潮見表なら、釣り場ごとのタイドグラフに現在時刻のラインが入っているから、「いま潮止まりか、次に動き出すのは何時か」がひと目でわかるよ。
潮止まりの時間は、どう過ごせばいい?
潮止まりを「釣れない時間」じゃなくて「次の時合いへの準備時間」と考えると、1日の釣りが締まるよ。おすすめの過ごし方はこんな感じ。
- 休憩・食事・水分補給:集中力は有限。潮が動く時間に全力を出すために、止まってる間に回復しておく。
- 仕掛け・ルアーの交換とメンテ:ラインの傷チェックや結び直しは、アタリのない時間にやるのが効率的。
- ポイント移動:釣り場を変えるなら潮止まりの間に。潮変わりの再スタートを新しいポイントで迎えられる。
- 潮変わりへの備え:流れの向きが変わると釣れる立ち位置や流すコースも変わる。上げと下げでどう狙いを変えるかは上げ潮・下げ潮はどっちが釣れる?が参考になるよ。
昔からの言い回しに「上げ三分・下げ七分」があるけど、あれも要するに潮止まり前後を避けて、流れが効いてる時間に集中しようという知恵なんだ。タイドグラフで潮止まりの時間を先に知っておけば、「何時から何時は休憩、何時から勝負」って1日の計画が立てられる。行き当たりばったりで粘るより、ずっと釣果に近づくよ。


